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​発達障害とは

「発達障害」という言葉は最近よく知られていますが、障害の特性や本人の困り感、適切な対応の

仕方については、正しく理解されていないことがよくあります。

 

発達障害への誤解や偏見をなくすためにも基礎知識の理解が必要です。

 

 

■ 発達障害の定義

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発達障害とは、子どもが発達していく過程で発見される行動や認知の障害です。

 

身体の障害ではなく、また知的な発達の遅れを伴わないことも多いため、目に見える障害ではないということ、

また個人によって特性が様々であるということが大きな特徴です。

そのため、本人が生きにくさを感じていたり、家族や周囲の人が苦慮しているケースも多いというのが現状です。

■ どんな特徴がある?

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個人によって様々な特性がある発達障害ですが、主に以下の3つの特徴が共通しています。

  1. 脳(中枢神経系)の機能障害である。

  2. 原因はさまざまであるが、乳幼児期に行動特性が現れる。

  3. 行動特性は一般的な病気の症状のように進行していくわけではなく、本人の発達や周りからの適切な働きかけによって改善する。

■発達障害の子どもたちはどれくらいいる?

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2002年に文部省(現在の文部科学省)が全国の公立小中学校を対象に行った実態調査により、通常学級に通っている

児童・生徒の6.3%に「知的な遅れはないものの、学習面や行動面で著しい困難を持つ子ども」がいることが

報告されました。

6.3%とは、人数にして約68万人、1クラスの平均人数でいえば、2~3人(40人学級)という割合です。

​発達障害の種類

・広凡性発達障害

自閉症スペクトラムともいう(高機能自閉症、アスペルガー症候群)の疑い対人関係の難しさ、こだわりの強さなどによる

生活上の困難

・注意欠陥多動性障害(ADHD)

不注意、多動性、衝動性などの生活上の困難

・学習障害(LD)

「読む」「書く」「計算する」などの学習上の困難

・知的障害

知的な発達の遅れ

​どんなときに気がつく?

見た目では気付かれにくい発達障害ですが、どんな時に発達障害かもしれないと気付くのでしょう。

 

■ 学習面で気になる
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□ 言葉の指示を理解することが難しい

□ 言いたいことを上手く話せない

□ 漢字を覚えることが苦手

□ 文字の書き間違えがとても多い

□ 繰り上がりや繰り下がりの計算ミスが多い

□ 図形や文章題を解くことが難しい

□ はさみやのり、ボール等がうまく使えない

 

 

■ 行動面で気になる

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□  細かいところの見落としや不注意な誤りが多い

□ 注意の集中の持続が難しい

□  計画的に最後までやり遂げることが難しい

□  忘れ物や失くし物が多い

□ おしゃべりが多く、質問し終わるまで答えてしまう

□ 約束やルールが守れない、順番が待てない

 

 

■ 対人関係で気になる

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□ 人と協力して行う行動が難しい

□ その場のルールや約束に従えないことが多い

□ 一度こだわると切り替えが難しい

□ 相手の感情や状況を考えずに話す

□ 大勢よりも一人でいることが多い

□ 子どもよりも大人との関係を好む

早期支援により改善できます

 発達障害は、親や幼稚園、保育園の指導者などが注意して観察していれば、おおむね3歳ごろにその特性

があることに気付くことが出来ると言えます。

 

本人が成長し、発達していく過程で、自然に少しずつ改善していくことも期待できますが、適切な支援・指導を

行うことで、子ども自身が好ましい行動や判断をいっそうとりやすくなります。

どの子どもも潜在能力は備わっており、それを引き出してあげることが大切です。

こうした「好ましい働きかけ」は出来るだけ早い時期に行う方がより効果的なのです。

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